統計書き換えの件の処分が決まる

政府の統計書き換えの件の処分が決まったということがニュースになっていました。

多くは一時的な減給でありそこまでの大きな処分となってるとは思えないようなものがありました。誰が本当の責任かっていうところは絶対わかりませんのでその処分の対象にどうこう言うつもりはありません。

ただこの件は処分がどうこうというよりも再発防止策をどうしたらいいのかというところをもっと考えていかなければいけないのかなと思います。おそらく国会答弁では再発防止策を検討しますと言うぐらいで終わってしまうはず。

この件は本当にただモラルを高めればいいというだけではなく、しっかりとを物理的に防止できるような仕組みを用意しておかないと人間というのはこのようなことを繰り返してしまうものです。

特に組織になってしまうとこの不正現象というのは起こりがちです。自分のところでこの不正を訂正すると自分が被害を被る立場になってしまうし、その時の組織の立場も問題になってしまう。そういう時には不正だということはわかっていてもスルーしてしまうというのは人間です。

また部下が下手にそのことについて騒いでも上司がもみ消してしまうかもしれません。特にこのような組織の場合は閉鎖型の組織になりやすく上の人の言うことは絶対というような空気が出てくるかと思います。官僚だけではなくほとんどの会社がそのような空気ではないでしょうか。

不正をしたのが一人であれば見抜けるとしても、組織としてその行動を行う習慣ができてしまっているとそれを防ぐことはできません。

やはりこのような日本の根幹に関わるような超重要数値というものは、第三者的な機関がチェックをするということ、この機能を大幅に高めて自分や身の回りの人が不正をしてもそれが絶対に検知されるというような体制を作って行くしかありません。

その時その時は反省している、もう二度とこのようなことを繰り返さないということを誓ったとしても、組織の人が入れ替わって行きますし、その時々において状況は変わってきます。不正をしないとその時に誓ったからといって、その状況が永久に守られ続けるとは限りません。

こういう重要なことについては不正をしないような教育をするということはもちろんですがそれだけではなく、不正のしようがないような体制を作るしかないということを強く思います。

日本の頂点となるような組織ですらこのような不正が起こってしまうのですから、おそらく民間の会社なんてそこら中で似たようなことが起こっているはずです。
私たちも対岸の火事という話ではなくしっかりとこのような問題が起こらないように気をつけていかなければいけません。