あのコインハイブ事件が最高裁で無罪になったということで大きくニュースで報道されました。
自分のウェブサイト上で他人のPCを使ってマイニングするという方法で罪に問われた話です。当時はマイニングの流行り始めということもあり大きな話題になりましたね。
これが途中で有罪となり大問題となっていましたが今回無罪という決着になり、良い結果となったのではと思うところです。
マイニングを無断で行うことのモラル的な話はあるのかもしれませんが、これ自体の違法性を問うのはおかしい要素が多いんですよね。何かのウイルスとして利用者が被害を受けるのであればまだしも、そのウェブサイトを見ている間だけマイニングに使われるだけであり、若干サイト速度が遅くなるかどうかでしかない話です。しかも本当に微々たるもので人が気づかないレベルです。
重いサイトなんてものはいくらでもありますし、それが嫌なのであれば見なければいいだけ。
そして問題になるのが、これを有罪としてしまうとスクリプトを設置して読み込ませることも違法になるのではという話になってしまうのです。
そのサイトを見に来るのは任意であり、ウイルスのように利用者に何か悪さをするような話でもなく、ウェブサイト閲覧中にしか機能しない。
似たようなスクリプトをサイトに埋めていきなり有罪に問われるのでは、さすがにおかしいというもの。
当初から反対意見は多々あったのですが、本当にリテラシーのある人が判断しているかどうかも怪しいものであり、有罪となってしまっていました。
今回無事に解決の方向ということで良かったですが、結局新しいものはなかなか世の中に受け入れられませんし、出る杭は打たれるというような事例になってしまったのではないかと思われます。
マイニング自体は最近は流行らなくなってしまいましたね。日本の電気代であればほぼ元が取れないという感じでしょうか。儲かるのであればもっと騒ぎが大きくなるはず。それよりはみなさん仮想通貨自体での投機の方に動いているような感じはあります。
今後も似たような話はたくさん出てくるのでしょうけど、思わぬところで無罪といえども逮捕されてしまうことのないように気をつけなければいけないですね。
戦って無事に勝ったから良かったようなものの普通の人であればあっという間に有罪判決で戦えないことにもなってしまうかもしれません。
新しいものをもう少し受け入れてくれる世の中になった方がいいとは思いますし、司法関連にも知識のある人を増やしてほしいです。