今回の共通テストについては高校2年生が通り魔的な傷害事件を起こしたということでかなりの衝撃となるような事件が発生しました。
しかもよくあるどうしようもないような人というわけではなく進学校で勉強の成績も良かったという人が勉強に絶望して、犯行に及んだということ。
悪いのは本人で間違いはありませんがもう少しなんとかならなかったのかということ、本人の成績が落ちたからと言ってそんな犯行を起こさないような教育というのができなかったのかということを感じてしまいます。
今現在学校がコロナでオンライン授業になっているということで従来のような社会的教育ができなかったということがあるのも原因の一つだとされています。確かに全員が学校に通って友達同士で気軽に話ができるようなところであれば周りの人の状態というのもわかりますし、勉強で辛い思いをしているのは自分だけではないということも分かります。
勉強でスランプになっている状態であれば友達と話をして何かアドバイスをもらうこともできますし、ストレスを解消することもできるかもしれません。色々な価値観があることを見つけることもできたかもしれません。
ただいくらコロナの状態だからといって勉強ができないとそれだけで犯行に及んでしまうような状態になるというのはあまりにも極端すぎます。
家庭なのか学校なのか分かりませんが勉強が全てであるというような価値観を植え付けすぎたのではないでしょうか。
この点は今回の話だけでなく私たち大人がしっかりと反省して考えなければいけないことなのかなとも思います。
どうしても子供は生活してる社会の範囲が狭くその本人の実績というのは勉強の成績で測られてしまいます。特に高校生ぐらいになってくると普段の生活の良し悪しは一切関係なくなり学校の成績が全てというような環境になりかねません。
成績が良い人が忙しくて悪い人はどうしようもない人である、このような価値観を持ちがちにもなることがあり、これでは低い人、成績に悩んでいる人の価値観構築に悪影響を与えてしまうかもしれません。
どうしても高校生ぐらい段階では希望する大学に入ることが全てというように見えがちですが世の中の成功失敗はそんなことでは決して決まりません。
成功者が全員東京大学出身かというとまったくそんなことはありませんし、大学も出ていないとしても世の中で大成功している人はたくさんいます。
そして仕事で成功することだけが人生のすべてでもありません。
このような価値観は多様であるということと必ずしも勉強だけが全てでないということ、こういうことをもっと若い学生も知ることができるような世の中にしていかなければいけないのではないでしょうか。