ユニクロはロシアでも事業継続をしていくというようなことを発表しました。予約の場合衣料品ということで生活必需品に該当するからということです。
確かにロシアの人にも日常生活はありますし、衣服を止めたからといって直接的に政府へのダメージを与えるわけではありませんのでこういう理屈というのもまた一理あるかなとは思うところはあります。
ただ今の現場の雰囲気から考えると、多くの日本企業が痛みを伴いながらロシアとの取引を制限していく中で、堂々とロシアでの営業を継続してそこで利益を得るというのはどうなのかというような見方もあります。
ユニクロは品質は良くて、良い商品を出す企業ではあるのですが政治姿勢絡みの話はなんとなくイマイチじゃないかというような印象があります。
利益重視であまり世の中の情勢のことを考えてくれないようなイメージもあります。(あくまで個人的にということで実際にはどうなのかということはわかりません)
経済制裁で政府を直撃するような方法ということはほぼありません。その点では微妙な方法にはなりますがまずは一般の人たちが不自由になって、そこから生活改善の要望を求めて政府に申し出る、支持率が下がる等で政権交代になる等を目指すしかないということです。直接的な話になってしまうと軍事的な子が気になってしまいますのでこの方法はやむを得ない平和的な方法だということです。
ただこの経済制裁というのも難しいところがあり全ての国が経済制裁をしているのであれば意味があるかもしれませんが今回は中国という抜きは何があるような状態になっています。日本は経済制裁で撤退してる間に中国はそこに入り込んで市場シェアを築いてしまえば、相手側は何もダメージを受けずに、日本だけが撤退ダメージを受けることになってしまいます。この状態は永久に続くとものではなく、そのうち制裁解除という時が来ても、もう元の状態に戻すことはできないかもしれません。
そうするとあまりに世の中の流れの波に乗って経済制裁に参加した場合後で自分の首を絞めるかもしれないというリスクもあるのです。経済制裁に協力した企業を国が応援したり、その後のことをサポートしてくれるような仕組みがあるのであればまた違うのかもしれませんが、現状向こう側での市場シェアがあったり、事業の可能性がある場合、下手な撤退というのはかなりの危険なリスクになってしまうという問題をも大きくなってしまいます。
日々状況が動いていますしどのように判断すればいいのか、非常に難しいところです。