高級なスーツを着るのはいいのか悪いのか、そういう議論はよく出てきますが、そのときに出てくるのがスーツにお金をかけるのではなく、高い良い靴を履くのがいいという話が出てきます。
スーツは消耗品だけれども良い靴はメンテナンスしてずっと使うことができる。できる人は靴を見るとわかる、そんな話も出てきます。
良い靴を履けばいいというのは本当なのでしょうか?
高い靴が履きやすいわけではなかった
実際にある程度のブランドの靴を履いたことはあるのですが、驚いたことに高い靴だからといって履きやすい靴というわけではありませんでした。
本当に高い靴の場合はまた異なる可能性もありますが、普通に高い靴レベルの場合、ブランド代、デザイン代、生地代というものであり、履きやすさとしては微妙だと思うのです。
日常生活で使う分であれば履きやすさがイマイチというのは微妙ではないでしょうか?
高い靴がいいというのはどこまでのことを言っているのか、人による差が違うのでなんともいえない部分はあるかと思われます。
他人の靴の価値はわからない
よほどの靴好きでもなければ仕事をしていて他人の靴の価値なんてわかりません。それどころか人の靴なんてほとんどの人は見ていません。
優秀な人かどうかはその人の靴を見るなんて話は良く出てきますが、ある意味昭和的な価値観であり、今はスーツの靴なんてそこまで見ていないのではないでしょうか。
見た目が明らかに違うとか、明らかに安っぽい靴だというのであればまた違いますが、そうでなければスーツ靴の違いというのは出しにくいです。
そして最近の安い靴ですが、技術が上がったのか、機能性は極めて優れたものが増えています。そして革もしっかりと使われていますし、見た目も優れているのです。
ここまでの低価格で機能が優れてきている、そして一方、高いブランドものは機能としてはそこまで優れていない、そういう逆転減少が起こってしまっているように思えます。
スーツ自体の価値も変わってきた
そして靴だけでなくスーツの価値というのも変わってようにも思えます。
昔ほど全員がスーツを着るような時代でもなくなり仕事も私服、ビジネスカジュアルというのが増えてきています。
さらにコロナ禍でテレワーク化が進み、自宅で仕事をする機会が増えました。そうするとますますスーツの価値、またスーツのための靴の価値というのも減ってきます。
そこまでスーツの服装が重要視されなくなるので、また使い方も変わってくるかもしれません。
出社する回数が少ないから安い服を着るのか、それとも高額のものにするのか、ここは判断が分かれるところかなと思います。
靴は高いものがいいのかどうか、これは今では他人に見られるから、ではなく自分が気に入るかどうかで決めるのがいいでしょう。
人がどう見るかは関係なく自己満足として良いものを選ぶかどうか、それでいいのかなと思うのです。