「夫が転職したいといって次の職場を決めることなく退職し、それから先転職活動を真剣に行っているように見えない。そのまま半年が経過してしまい離婚したい」
そのようなことを言っている話を見かけました。
転職したいということで会社を辞めたということ、それから次の仕事を探してもいいのが見つからなくてモチベーションが続かなくなっている等多くの疑問はあると思いますが、妻をこれだけ心配させていて何も話ができないというのであれば、これは十分に離婚理由になりますし夫婦関係が破綻してしまっていますね。
成果が出ないということは問題ですが、それ以上にこの問題について話し合う関係が出来ていないということが問題だと思います。
半年間収入なしでその間の生活資金を完全に相手に頼っていて話に応じないというのでは、それは夫婦生活の維持を放棄していますよね。
転職するときには計画的に
転職をするというのは計画的に行われなければダメなもので、特に家族がいる場合は家族の計画も考えた上で、あらかじめ話す場を持って動かなければいけないと考えます。
もちろん本人の意思が一番重要なものになりますし、嫌な仕事を無理やり続けることを推奨するわけではありませんが、転職はいろいろなことが起こりますし、転職した先が問題ないかどうかもわからなければ、そもそも転職できないということも起こります。
一番いいのは次の転職先を見つけてから退職するということ。これが王道の転職方法です。この方法であれば転職先にも今の職場での実績を示すことができますし、こちら側の余裕を見せることもできます。
辞めてしまえばそれまでで前の会社でどれだけ優秀だったとしても辞めた人という部分が弱みになってしまうリスクが出てきます。相当優秀な人でないと足元を見られる要因になってしまうかもしれませんし、事情がない限りはわざわざこの方法とる必要がありません。
そして家族との転職スケジュールに関しては了解をとっておくことです。
いつまでに決まらなければどうするのか、今は決まらないけれどもこのようなスケジュールで動く等の了解は必要でしょう。
絶対にどこにも転職が決まらないなんてことはありえません。一般の会社で働いていてそれなりに実績があるという人であれば、会社のランクや給料等を我慢すれば転職先がゼロということはないでしょう。
このあたりのリスクも踏まえて事前に話をしておくべきです。
普段から話せる関係をつくっておくこと
そして転職でもなんでも夫婦で普段から大事なことも話ができる関係を作っておくことが必要です。
大事なことなのにはぐらかせられてそこで終わってしまう。この時点で関係は崩れてしまっていますし、もうその関係になってから修復するのは難しいものです。
普段から大事なことであっても気軽に話ができる、その状態を常に崩さない、会話が普段からある状態を続けていけばこのような事態は避けられたはずです。
あとですれ違いが大きくならないように最初から関係を維持する努力をしておいた方がいいですね。
今回のケースはもう修復不可能な話になってしまっているかと思われますが、こうならないように普段から気をつけていきたいものです。