日本の大学の入試科目を増やす方向だということ

日本の大学入試の入試科目について今後増やしていくというような方向になってるようです。

国立大学では5教科7科目から6教科8科目に変わるということ。
新しく入る科目は「情報」の科目になるということです。

情報に関しては必要な知識となってくるのは理解ができますがこれ以上受験生の負担を増やすというのはどうかというような懸念も出ているということ。

そして日本の大学は就職予備校だから受験科目を増やすのが無意味だというような記事も出てきています。

就職予備校化する問題

どうしても日本の大学は就職予備校というような位置付けになってしまうという問題があります。これは日本の社会全体の問題であり特定の大学が頑張ればいいとかそういう問題ではありません。

どうしても大学を偏差値で選ぶというような社会が出来上がってしまっていますし、大学を卒業した後の就職には大学名によって入ることができる企業が決まってきてしまっています。

昨今では大学名を中止しない企業も増えているというような情報ありますが、それはまだまだ一部の企業であり就職人気企業に入るにはやはりそれなりの大学を卒業していなければ就職できないことになってしまいます。

企業側が大学名を指定して就職活動を行うのですから学生側としても就職を意識した大学選びをせざるを得ないということになります。これは当然の話ですよね。

学生は勉強したくて大学に入るというのもあるかもしれませんが、その先の目的は学問研究したいのではなく良い企業に就職したいからです。そうじゃないという人もいるかもしれませんがそれは一部の話であり学生も保護者も望んでいるのは良い企業への就職です。

そうするとそのために高校時代に勉強しなければいけない科目がひとつ増えるというのは負担でしかないことになってしまいます。

別にその学問を勉強したいわけでもなく研究者になりたい訳でもなく就職したいのですから勉強する科目というのは1科目でも少なければ少ないほうが良いというような話にもなってしまいます。

この辺りは矛盾してるような話になるのかもしれませんが大学の位置づけというのを政府や企業全体で考えていかなければいけないのかもしれません。

社会人になっても入り直すような仕組みがいるのでは?

海外では社会人への大学のニーズが大きいと聞きます。
高校を卒業したらそのまま大学に行って卒業して終わりというだけではなく、社会人になってからも必要に応じて大学に入り直して再勉強したり、大学を挟んでより高度な仕事に移っていくという流れがあるということです。

この方法を取り入れていけばより大学は活性化してくれるでしょうし就職予備校化することもなくなるのではないでしょうか。

ただ実務重視となると直接実務に結びつかない学部は廃れてしまうということも起こりそうですし、調整は必要というのはわかります。

社会人向け講座を増やす、企業側もそれを受けることを推奨するような仕組みができればいいのでしょうか。

現代人は大学を卒業するのもそこまで特別なことではなく仕事も高度な教養を必要としないもの増えアンマッチが起こってきているということは感じます。

このまま蓋をしていないでどこかでの改革は必要になるのではと思いますね。