ネタバレサイト系のサイトは無くなっていくのか?

最近のニュースで漫画の無断公開のサイトが問題となっているのは知っていましたが、それだけではなくネタバレ系のサイトも書類送検になったというものも出てきました。

ネタバレはしても別にいいのでは?と思うところもあったのですが、どうやら著作権法違反だということ。漫画のページを貼り付けていたりセリフをそのまま載せていたりということがあったようです。

このようなニュースが出るとコメントがあるところでは批判ばかりでとにかくもっと取り締まれという話が出てきますが、この取り締まりというのがあまり過剰になりすぎると本当に必要なサイトまで出てこなくなってしまうのでは?という心配があります。

今回のネタバレサイトがどこまでのことを掲載していたのか、実際にサイトを見たわけではないのでわかりません。おそらく誰が見てもアウトだというようなレベルで掲載していたのだろうとは思います。

ただその基準が行き過ぎてしまうと、作りたいものも作れなくなってしまいそうです。

どこまでならOKなのかということ

著作権法の話にはなりますが、どこまでならOKなのかというところが非常にグレーというか、すべてを完璧にするのは不可能なようにも思えてしまいます。

たとえば漫画のコマを1コマ載せるということですが、こんな話はTwitterでもよく出てきますよね。収益目的ではなくて、ネタとして1コマ使うなんてことは日常茶飯事な感じがありますが、これがNGとなるとかなり大変なことになってしまわないでしょうか。

ネタバレサイトにしても、見たい人が見て、その結果を見て漫画を買いたい人は買う、この仕組みができていればそんなに問題ではないように思います。

もちろん完璧にすべてが掲載されていたり、絵がそのまま全ページ載っているなんて話は論外です。

そうではなく、ざっと概要を掴みたい人が見て満足できる内容になっていて、そこから漫画の購入に進めるのであれば、それはamazonの書評レビューと同じようなものとして役に立つのではとも思うのです。

最近の取り締まりの過激化のようなものを見ると、だんだん普通のサイトの運営も問題になりそうな気がしてきて、本当に必要なものも無くなりそう、リスクが高すぎて運営できなくなりそうな気もしてしまいます。

あまりにも露骨な全掲載ネタバレはNGとして、どこまでならOKとか黙認とかこのあたりの線引きが難しくなりそうですよね。

単行本以外の収益の道も見つけるべき

最近は著作権絡みの問題、逮捕等よく出てくるようになってきていますが、もう少し単行本を売る以外の収益の道も見つけるべきではとも思っています。

結局どこまで取り締まってもいたちごっこにしかなりませんし、最初は日本国内にいる人を取り締まっていてもそのうち海外で同じことをやられるに決まっていて、そのうち取り締まりもできなくなってしまいます。

そうなる前に、違う道を作る、単行本を買わなくても作者にお金が入るような仕組みを作る、サブスク、投げ銭のような仕組みを作る等をもっと積極的に進めていった方が良いのではと思うのです。

どうしても日本企業は保守的になりがちですが、映画がネットフリックスによって浸食されたように、日本も独自の手を打たないと、海外に乗っ取られてしまう、または無力化されてしまうのではと心配しています。