英語は聞き流すだけで話せるようになる。
そんな宣伝をスピードラーニングという教材が行っていて一世を風靡したとされています。
スピードラーニングの教材も私も持っていて、実際に使ったこともありますのでどうかなと思ったのですが、あれはあれは良い教材ではありました。
ただし聞き流しでは話せるようにはなりません。
宣伝も本当にそんなことを言っているの?何かの間違いじゃないの?ということで見てみたら本当に石川遼選手の宣伝で「聞き流すだけで英語は身につく!」と書かれた画像が出てきました。
これは確かに過剰な演出になってしまったのかもしれません。
一通り売れたからなのか、それともだんだんとそれだけでは英語を話すのが難しいと認識されていったのか、スピードラーニングは販売を終了することになってしまいました。
当時はもてはやされたのになんとも微妙な終わり方となってしまいました。
聞き流しではない聞き方が必要
英語を聞き流していれば自然に英語が話せるようになるのか、これは不可能で、意識的に聞くことが必要です。
どうしても聞き流しであれば雑音として処理してしまい、なんとなくの状態がずっと続いてしまいます。
英語だからなんとかできそうな気がするのであって、中国語でもスペイン語でもただ聞いているだけで話せるようになるなんてことはありえないですよね。英語も一緒で本当にただ聞き流しているだけではダメなのです。
ただし実際の教材はそれなりの良く作られていて、聞き流すのではなく意識して聞くのであれば良い教材でした。聞き流すと意識して聞くのは大違いです。なんども同じフレーズを聞いていけばそのフレーズを覚えていきます。英語で日常的に使うフレーズは限られていますので、ある程度のフレーズを覚えれば日常会話はできるというのはそんなに間違った話ではありません。
そして聞くだけではなく、聞いて自分でも繰り返してみる、シャドウイングしてみる等を繰り返していけば、少しずつ話す力も身についていきます。普通の教材として使う分にはスピードラーニングは十分優秀な教材だったのです。
今はもっと良い勉強法も増えてきた
当時はまだそこまで英語を勉強するための方法がなかったということもありましたが、今では英語教材、英語学習のサービスもかなり増えました。
英会話教室に通わなくてもオンラインでの英会話サービスも出てきていますし、独学でも動画がたくさんありますのでなんとかできるようになってきています。
英語を勉強できる環境というのはかなり揃ってきたのかなという感じはありますね。
スピードラーニングも役割を終えたというか、今持っている人は使い続けてもいいと思いますが、無くても学習できるようになってきたのかなとは思います。
とにかく聞き流すだけでは英語は上達しない、または上達してもその速度は著しく遅いということ。聞き流すのではなく真剣に聞く、理解するようにして学習するのがいいでしょう。