従業員が悪いのではなく経営者が悪いパターンも多いのでは?

何か会社で業績が悪いと従業員がしっかりしていないとか、営業がダメとか、組織がダメ等の文句が出てきがちですが、実は従業員ではなく、経営者が悪かったりするのではないでしょうか?

この記事を読んでそんなケースはよくあると感じました。

業績が悪い会社ほど、経営者の無能より「社員のやる気」を問題にする。
https://blog.tinect.jp/?p=74720

研修で人気だったのが部下のやる気を引き出す研修であり、それは部下のせいにしているということで管理職や経営サイドが無能であることを無視しているものだったということです。

従業員にやる気を出させるというのも大事なことですが、本当に上手くいかない原因はそこなのかということは考えないといけないですよね。

仕事内容に魅力がない、仕事をする環境に魅力がない、給料が低い等そういう状態で誰が本気で仕事に取り組むの?ということです。

中小企業・ベンチャー企業系だと社長のみがやる気になっていて従業員がいやいや働いていることも少なくないように見えますが、本当にそれは従業員のやる気を出すのが問題なのかというところなのです。

そうはいっても何かをしなければいけない、その気持ちもわかります。
すべてに余裕があるのは大企業の限られた人達だけであり、そういった人達でも今後はどうかわかりません。

大きなリソースを持たないような中小企業はとにかく目先の利益を上げ続けなければ潰れてしまいますし、働く環境等にはそこまで贅沢を言っていられないということもあるかとは思います。

ですが、それでも目の向け方というのは考えなければいけなくて優秀な従業員がいないなんてことは当たり前の話だったりもするわけです。そんなに優秀であったらわざわざこの会社にいる必要がないということ。

そこをカバーするのは従業員のやる気を上げる研修の話なのか、それとも管理職や経営者が頑張らなければいけない話なのか。

ここは考え直さなければいけないところも多いのかもしれません。

やる気でなんとかなるものなのか、それともそういう話ではなく市場の特性なのか、事業の見直しをしなければいけないのか。
このあたりを取り違えると大変なことになってしまいます。

市場自体が縮小していていくら頑張っても上手くいくはずがないところで従業員のせいにしても仕方がありません。世の中の流れが変わったのであればそこに合わせていかなければいけません。

何が今ダメな要因となっているのか、これを冷静に見ていくのは難しいのですが安易な方法には走らないように気をつけなければいけません。