ユナイテッドアローズの駅ナカストアが全店舗閉店ということが話題になりました。
どういう理由で全店舗閉店になるのかは説明がなかったのですが、基本的に売上がある店舗を閉店させる理由はありませんので、やはり単純に売れなかったということしかないのでしょう。
アローズというレベルのブランドにも関わらず駅ナカでは売れなかったということ。でも、駅ナカでこれらの洋服を購入するかということには疑問もあります。
駅ナカという場所
駅ナカというのは普通の店舗と比べて特殊性があるように思えます。
まず普通の百貨店型とは異なり、急いでいる人、通勤途中等移動途中の人が多いということです。
きちんと洋服でいいものを選びに行きたいということであれば路面店や百貨店系の店舗に行きたいと思いませんか?
わざわざ慌ただしく商品点数も少ないショップに選びには行かないように思います。
駅ナカにあるだけでそこの規模が大きいのであれば興味が出てきますが、大体立地面積に限界がありますし、そこまでのものは期待できないですよね。
このような場所でぱっと買いたいファッションとなると、アローズのような良質な洋服というよりは、生活必需品的なファストファッション関連になってくるのではないでしょうか。
洋服は売れにくい時代になった
一般的な洋服は売れにくい時代になってきているということは感じます。
ファッション関連も本当によく閉店の情報が出てきます。
そこまで着飾る余裕のない人も増えてきているのかもしれません。日本全体が貧しくなったとか、ちょっとかっこつけて背伸びをすのがかっこいいような空気もなくなってきたように思います。
そしてファストファッションの品質向上と一般化です。
ファストファッションは昔は安いけれども品質は悪いということだったのが今では下手なブランドよりも品質が良いものが多くなっています。
これであればわざわざ高いお金を払ってブランドを購入する必要がないと考える人も多くなるのではないでしょうか。
昔はファストファッションはいかにも的な空気もありましたが今では普通の人が普通に着ても何も問題ありませんしダサくないというように変わってきました。
こぎれいな格好をしていれば、特に問題はなくファストファッションでも十分に実現できるようになりました。
今でもアローズは大人気ブランドの一つではありますが、別にそこで買わなくてもいいという商品は増えてきているのかもしれません。
ネット通販の増加
そしてネット通販の増加というのも店頭で売れない原因の一つにはなっているでしょう。昔は通販で洋服を購入するような気持ちにはとてもなれませんでしたが今は比較的普通になってきています。
これはお店にとってもチャンスになるもので、既存のお店が通販で積極展開しても売れるようになるはずです。
あとは、ネットでその品質や質感等をどうやって出していくかということ。現状のネット通販ではこの洋服の感じを伝えるにはまだまだ情報が少なく買ってみたら違ったということが起こります。この点を改革する技術が出てくれば、また洋服市場も変わってくるのではないでしょうか。